テレビに映される中国の公園などで、太極拳をしている人を良く見かけます。
ゆっくりとした動きが特徴的ですが、実は、太極拳は中国の武術の流派の一つです。
歴史は古く、約三百数十年前に出来たものといわれています。

太極拳には伝統拳と制定拳があります。
伝統拳は古来よりの武術色の濃い太極拳ですが、制定拳は近代になってから健康増進のために作られたものです。
公園などでよく見かける太極拳は、多くは制定拳になります。

太極拳の健康への効果は何点か挙げることができます。

・筋肉への効果
 意識してゆっくりと全身運動を行なうことで、全身の筋肉を効率よく鍛えることが出来ます。
 足腰の筋肉は特に強化されますので、転倒事故の防止にも繋がります。

・内臓への効果
 練習中は身体の表面(筋肉部)に集まっていた血液が、練習の終了とともに反対に内臓の活動を盛んにさせ、消化吸収を助長します。

・減量の効果
 ゆっくりとした動きによって、脳内にセロトニンという物質が作られることがわかっています。
 セロトニンは食欲抑制物質で、太極拳の練習前には空腹感があったのに、終了したときには空腹感が消えていたということは、多くの愛好者が経験しているそうです。

・脊椎および軟部組織への効果
 前後、左右、上下に無理なく動くことは、背骨の運動に非常に効果的です。

そのほかにも、大脳皮質の血行が増加することによって大脳が活性化されるという効果や、脳波にアルファー波が発生し、エンドルフィンが分泌されることで精神面や情緒面への効果もあるとされています。